CLEAN製ロレックス GMTマスターⅡは、ロレックスが展開する腕時計の中でも、特徴的なデザインのモデルが多い。GMTマスターⅡの魅力や、初期モデルであるGMTマスターから受け継がれる系譜、お気に入りの1本を選ぶ方法などを紹介する。
GMTマスターⅡは、1950〜90年代まで国際線のパイロット向けに製造されていたプロフェッショナルウォッチ「GMTマスター」の系譜を継ぐ現行コレクション。
GMTマスターは、24時間表示の副時針を追加したムーブメントと、赤と青で昼夜を示す回転式ベゼルを組み合わせることで、2カ所の時刻を同時に表示し、その機能性において世界にその名をとどろかせた。
後継となるGMTマスターⅡは、単独で運針可能な時針を得たことで、シンプルな操作により最大3地点の時刻を同時に把握できるようになっている。
現在は、国際線のパイロットだけでなく、世界中を飛び回るビジネスパーソンやトラベラーの間でも活用されている。
GMTマスターⅡは、どのような点が高く評価されているのだろうか。主な特徴や魅力を紹介する。
国際線のパイロット用に製造されたGMTマスターは、精密さや堅牢さに加え、ベゼルと24時間福時針を使って第2時間を表示した初期の時計であることから、高い評価を獲得する存在となった。
優れたデザイン性も相まって、誕生から現在までの数十年間にわたって、世界中のセレブが愛好する時計として知られるようになる。
大人の色気漂うコンビ Ref.126711CHNR
Ref.126711CHNRは同時発売予定だった金無垢モデルのRef.126715CHNRに先立って、2018年に日本国内へ入荷されたモデルだ。
Ref.126715CHNRで使われている18Kエバーローズゴールドと、オイスタースチール(904Lステンレススティール)のロレゾール(コンビネーション)である。
搭載されているムーブメントのほか、ベゼルカラーなどのディテールに関しては、前述のRef.126715CHNRと同様の仕様だ。
鏡面仕上げを施されたバックルは高級感が漂い、大人の色気を放つロレゾールとの相性も良い。インデックスや針の外周部もローズゴールドの輝きを放ち、エレガントなオーラを放っている。
ジュビリーブレスを採用 Ref.126710BLNR
2019年に発表されたRef.126710BLNRは、青と黒のベゼルを備えた、通称「バットマン」と呼ばれているシリーズの現行モデルだ。
GMTマスターといえば、赤と青のベゼルが備わった、通称「ペプシ」と呼ばれているシリーズが伝統的だが、近年はバットマンも人気が高い。
また、GMTマスターの定番であり、前作のバットマンにも採用されていたオイスターブレスレットとは異なり、Ref.126710BLNRでは高級感あふれるジュビリーブレスレットが採用されている。
ケースの素材には、優れた耐蝕性を誇るオイスタースチールが使用されている。耐久性も高く、過酷な環境下でも美しさを失いにくい。
Ref.126719BLRO
2019年の新作としてデビューした、ホワイトゴールド製のモデルだ。GMTマスターの歴史を象徴する赤青ベゼルが採用されている。
文字盤には、ブルーダイアルに加え、本物の隕石を加工した美しい模様のメテオライトダイアルが採用される。GMTマスターⅡでこのメテオライトダイアルが使われているのは、Ref.126719BLROのみだ。
ロレックス時計の中でも特別なモデルにしか使われないメテオライトダイアルを採用していることにより、希少価値の高いモデルとして扱われている。
主張の強いプロフェッショナルウォッチであるGMTマスターⅡは、落ち着いたカラーのモデルを選ぶことで、ビジネスシーンでも違和感なく装着できるだろう。
黒ベゼルのほか、ベゼルカラーが黒と茶のRef.126715CHNRも、さまざまなタイプのスーツと相性が良い。
スタイリッシュに着用したいシティ派なら、Ref.126710BLNRなどの青黒ベゼルがおすすめだ。GMTマスターの伝統を覆す配色は、クールな男を演出してくれるだろう。
あえてロレックスらしさを出さない時計として、赤青ベゼルを選ぶ手もある。ジュビリーブレスレットと合わせれば、一般的なロレックスのイメージとは一線を画すテイストを出せる。
ジュビリーブレスレットは、ほかのロレックスと差を付けられることが魅力だ。プロフェッショナル系のケースとジュビリーブレスの組み合わせは、ほかのロレックスには見られないデザインである。
ドレッシーで華やかな雰囲気を演出し、特別なシーンで手元を彩る1本として重宝するだろう。GMTマスターⅡのジュビリーブレスレットは、業界でも評価が高い。
黒と青のベゼルカラーも押さえておこう。近年登場したこのカラーリングは、ほかのロレックスのモデルには見られない存在として、業界人から注目を集めている。